こんにちは。ろんママ(@jutaron_family)です。
- 産後パパ育休がどんな制度かについて知りたい方
- 産後パパ育休と育児休業の違いについて知りたい方
- 産後パパ育休と育児休業のどちらを活用すべきかどうか悩んでいる方

産後パパ育休と育児休業って正直違いがわからん。
何が違うんやろ?

似てる部分もあるけど、全く別の制度だよ♪
でも正直、自分がどちらの制度を活用すべきかについて、きちんと理解している人は少ないかもしれないね。
そこで、
そんな私たちが、産後パパ育休と育児休業の違いについて、世界一シンプルにまとめました。
育休取得に悩むママやパパの大きな不安の1つが、休業制度に対する疑問です。
- どれくらい休める制度なのか?
- 分割して休業を取得できる制度なのか?
- 休業中に働くことはできる制度なのか?
これらの疑問を解決することができれば、育休に対して前向きに考えるママやパパが増えるはずです。
1人でも多くの人が、「産後パパ育休と育児休業の違い」についてきちんと理解ができるように、できるだけ簡単な言葉で解説していきます。
この記事を読めば、
- 「産後パパ育休」がどんな制度か分かります。
- 「産後パパ育休」と「育児休業」の違いが分かります。
- 「産後パパ育休」と「育児休業」のどちらを活用すべきかが分かります。
- 育休中の休業制度に対する悩みや不安を解決することで、安心して夫婦育休の取得への一歩を踏み出すことができるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
産後パパ育休(出生時育児休業)とは
【誰が】産後8週間以内の子どもを育てているパパ(ママ)が
【どのくらい】産後8週間以内に4週間(28日)を限度として、2回に分けて
休める制度。
育児休業とは
【誰が】3つの条件を満たしている人が
【どのくらい】原則子どもが1歳(最長2歳)になるまで、2回に分けて
休める制度。
産後パパ育休と育児休業、どちらを選ぶ?
- 出産予定日が近くなってから休業取得を決めたい方→産後パパ育休
- 休業期間中に働きたい日がある方→産後パパ育休
- 産後8週間より後に休業したい方→育児休業
- 合計4週間以上休業したい方→育児休業
- 3回以上分割して休業したい方→産後パパ育休+育児休業
産後パパ育休(出生時育児休業)ってどんな制度?
産後パパ育休(出生時育児休業)とは、
【誰が】産後8週間以内の子どもを育てているパパ(ママ)が
【どのくらい】産後8週間以内に4週間(28日)を限度として、2回に分けて
休める制度。
です。
それぞれ簡単に解説していきます。
産後パパ育休(出生時育児休業)は、「誰が」休める制度?
産後パパ育休は、
産後8週間以内の子どもを育てているパパ(ママ)が休める制度です。
産後パパ育休は、基本的にはパパの育児参加を促すための制度です。
産後8週間以内の子どもを育てていれば、誰でも産後パパ育休を取得することができます。
ただし、次の場合は対象外となります。
- 産後休業を取得している場合。
- 子どもが生まれて8週間後の翌日から6か月を経過する日までに、労働契約の期間が満了し、更新されないことが明らかな場合。
- 労使協定で対象外と定められている場合。

簡単に言うと、
・出産後のママ
・子どもが生まれて8か月後までに仕事を辞める予定がある人
・職場で対象外となる決まりがある人
は対象外になるから気を付けてね。
特に3つ目の条件は、それぞれの職場ごとに違います。
産後パパ育休を考えている方は、早めに職場に確認するのをおすすめします。

産後パパ育休の対象者にママが入っているけど、どういうこと?
産後パパ育休の対象となる子どもには、養子も入ります。
例えば、生後8週間以内の子どもを養子として引き取ったとします。
ママは出産していないため、産後休業を取得することはできません。
この場合は、産後パパ育休の条件に当てはまるため、ママも対象者となります。

子どもが養子であろうと、もちろんパパは対象者な!
産後パパ育休(出生時育児休業)は、「どのくらい」休める制度?
産後パパ育休は、
産後8週間以内に4週間(28日)を限度として、2回に分けて休める制度です。
休める期間が、ママの産後休業の期間と似ているため、「男性版産休」と呼ばれることもあります。
大きく違う点は、「2回に分けて休める」ところです。
例えば、退院時に1回、里帰りから戻る時に1回の計2回休むようなパターンも可能になります。

2回に分けて休めるのは、柔軟性が高くて使いやすいよね♪
産後パパ育休を申請する際には注意点があります。
- 産後パパ育休を開始する2週間前(※)までに申請すること。
※会社によっては、1か月前までの場合もあり。 - 2回に分けて取得する場合は、まとめて申請すること。
特に、2回に分けての取得考えている方は、まとめて申請することを忘れることが多いため注意しましょう。

産後パパ育休の期間中でも働けるって本当?
結論から言うと、産後パパ育休の期間中でも働くことはできます。
ただし、気を付けるべき点もあります。
- 産後パパ育休開始予定日前日までに、働く日程などを調整する必要があること。
- 働けるのは、休業期間中の定められた労働日・労働時間の半分が上限であること。
- 働く日数が一定の水準(※)を超えると、出生時育児休業給付金の対象外になること。
※産後パパ育休を 28 日間取得する場合は、10 日(10 日を超える場合は 80時間)。
これより短い場合は、それに比例した日数または時間数。
(例:14 日間の産後パパ育休の場合は、5日(5日を超える場合は 40 時間))

給付金もらえないのは痛すぎるな。

ここまで働く人はあんまりいないと思うけど、注意は必要だよね。
厚生労働省のHPでも「産後パパ育休」について、動画で簡単に解説されています。(2分6秒~3分13秒)
30秒しか時間がない方はこちら。
育児休業ってどんな制度?
育児休業とは、
【誰が】3つの条件を満たしている人が
【どのくらい】原則子どもが1歳(最長2歳)になるまで、2回に分けて
休める制度。
です。
それぞれ簡単に解説していきます。
育児休業は、「誰が」休める制度?
育児休業は、
3つの条件を満たしている人が休める制度です。
育休の対象者となる条件は3つです。
・原則1歳未満の子どもを療育する人
・継続して雇用されている人
・子どもが1歳6か月になる日までに、労働契約があることが明らかな人
つまり、子どもが生まれたばかりの働くママと働くパパが対象になるということです。

・勤務時間が少ない。(週2日以下)
・勤務年数が短い。(1年未満)
など、職場で対象外となる決まりがある場合もあるから確認してみてね。
育児休業は、「どのくらい」休める制度?
育児休業は、
原則子どもが1歳(最長2歳)になるまで、2回に分けて休める制度です。
基本的に、育児休業で休むことができるのは、子どもが生まれてから1歳になるまでの1年間です。
ただし、例外もあります。
「パパ・ママ育休プラス」制度を利用すると、子どもが1歳2か月になるまで。
保育所に入れないなど、一定の条件に当てはまると、子どもが1歳6か月になるまで。
その後も状況が変わらない場合は、2歳になるまで期間が延長されます。
公務員や会社によっては、最長3年間の育休を取れることもあります。

産後パパ育休と比べると、「長期間」って感じやな。
2回に分けて休めるところは同じか。

2022年の改正で、さらに使いやすい柔軟な制度になってるよ。
詳しくは下の図を見てね♪

厚生労働省のHPでも「育児休業」について、動画で簡単に解説されています。(1分5秒~1分46秒)
【徹底比較】産後パパ育休と育児休業の違いは?
産後パパ育休と育児休業の特徴を表にまとめて比較してみます。
産後パパ育休 | 育児休業 | |
---|---|---|
対象期間 | 子どもの出生後8週間以内に 4週間(28日間)まで取得可能 | 原則子どもが1歳 (最長2歳)まで |
申し出期限 | 原則休業開始の2週間前まで | 原則休業開始の1か月前まで |
分割取得 | 分割して2回取得可能 (初めにまとめて申請が必要) | 分割して2回取得可能 (取得の際にそれぞれ申請) |
休業中の就業 | 一定の条件を満たせば、就業可能 | 原則就業不可 |
給付金 | 出生時育児休業給付金 (目安:休業前の手取りの約8割) | 育児休業給付金 (目安:休業前の手取りの約8割) ※育児休業開始181日目以降は約6割 |

表にまとめて比べると、全く違う制度ということがよくわかるな。
給付金の額以外全然違うわ。

どちらも別々に取得できるから、目的に合わせて使い分けることが大切だね♪
【どっちが得?】産後パパ育休と育児休業のどちらを選ぶ?

結局、「産後パパ育休」と「育児休業」どちらを選んだらいいの?
そんな方のために、次の5つのパターンを準備しました。
- 出産予定日が近くなってから休業取得を決めたい方
- 休業期間中に働きたい日がある方
- 産後8週間より後に休業したい方
- 合計4週間以上休業したい方
- 3回以上分割して休業したい方
「産後パパ育休」と「育児休業」のどちらがお得かは、それぞれの目的によって変わります。
自分の目的に近いパターンを参考にしてみてください。
①出産予定日が近くなってから休業取得を決めたい方
そんな方におすすめなのは…、
産後パパ育休 | 育児休業 | |
---|---|---|
申し出期限 | 原則休業開始の2週間前まで | 原則休業開始の1か月前まで |
表を見ると一目瞭然です。
産後パパ育休は、休業開始の2週間前まで悩むことができます。
ただし、会社によっては休業開始の1か月前に設定されていることもあるので、注意してください。
②休業期間中に働きたい日がある方
そんな方におすすめなのは…、
産後パパ育休 | 育児休業 | |
---|---|---|
休業中の就業 | 一定の条件を満たせば、就業可能 | 原則就業不可 |
このパターンも簡単です。
産後パパ育休は、条件さえ満たせば働くことが可能です。
育児休業中も働くことは可能ですが、条件が難しいため、産後パパ育休の利用をおすすめします。
③産後8週間より後に休業したい方
そんな方におすすめなのは…、
産後パパ育休 | 育児休業 | |
---|---|---|
対象期間 | 子どもの出生後8週間以内に 4週間(28日間)まで取得可能 | 原則子どもが1歳 (最長2歳)まで |
これもシンプルですね。
産後8週間より後に休業するためには、育児休業を利用するしかありません。
他の目的によっては、産後8週間は「産後パパ育休」、その後は「育児休業」という選択肢もありです。
④合計4週間以上休業したい方
そんな方におすすめなのは…、
産後パパ育休 | 育児休業 | |
---|---|---|
対象期間 | 子どもの出生後8週間以内に 4週間(28日間)まで取得可能 | 原則子どもが1歳 (最長2歳)まで |
長期間の休業を考えている方は一択です。
合計4週間以上休業するためには、育児休業の利用が必要です。
もちろん、「産後パパ育休」、「育児休業」の順に取得するのも全然ありです。
⑤3回以上分割して休業したい方
そんな方におすすめなのは…、
産後パパ育休 | 育児休業 | |
---|---|---|
分割取得 | 分割して2回取得可能 (初めにまとめて申請が必要) | 分割して2回取得可能 (取得の際にそれぞれ申請) |
このパターンは合わせ技をする必要があります。
3回以上分割して休業を取るためには、産後パパ育休と育児休業のどちらも取得することが必要です。
産後パパ育休で2回、育児休業で2回の計4回まで分割して休業することが可能です。
以上、5つのパターンについてそれぞれ解説しました。

・自分が休むと業務に支障が出ないか不安
・いきなり長期の育児休業を取るのは不安
そんな方は、まず産後パパ育休で短期間の休業を試してみるのがおすすめだよ♪

もっと休みたいと思ったら、その後に育児休業を取得することもできるしな。
産後パパ育休や育児休業を活用することで、夫婦育休が可能になります。
夫婦育休には、デメリットもありますが、それを上回るメリットがたくさんあります。
ぜひ、制度を活用して夫婦育休への一歩を踏み出してみてください。
まとめ
産後パパ育休(出生時育児休業)とは
【誰が】産後8週間以内の子どもを育てているパパ(ママ)が
【どのくらい】産後8週間以内に4週間(28日)を限度として、2回に分けて
休める制度。
育児休業とは
【誰が】3つの条件を満たしている人が
【どのくらい】原則子どもが1歳(最長2歳)になるまで、2回に分けて
休める制度。
産後パパ育休と育児休業、どちらを選ぶ?
- 出産予定日が近くなってから休業取得を決めたい方→産後パパ育休
- 休業期間中に働きたい日がある方→産後パパ育休
- 産後8週間より後に休業したい方→育児休業
- 合計4週間以上休業したい方→育児休業
- 3回以上分割して休業したい方→産後パパ育休+育児休業
今回は、「産後パパ育休と育児休業の違い」についてお伝えしました。

産後パパ育休は、かなり柔軟で使いやすい制度だから、たくさんのパパに利用してもらいたい。

正直、産後パパ育休の利用が、夫婦育休への第一歩になるよね。
この記事がその後押しになったら嬉しいね♪
育児中は、パパやママが利用できる休業制度がたくさんあります。
休業制度に対する疑問を解決することで、育休に対して前向きに考えることができるようになります。
夫婦育休を取るか悩んでいる人にとって、初めの一歩を踏み出すための良いきっかけになるはずです。
この記事で、ママやパパの育休の悩みが1つでも解決してくれたら嬉しいです。
私たちと一緒に最幸の育休ライフを過ごしていきましょう。
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